なんなの。
処刑って言ってたよ!?なんでそんな関係ありませんみたいな顔できるの!?
「私はそれでもハルに薬を届けたいと思ってる。」
「うん、そうだろうね。」
「…なんでそんな平然としてるの?」
「俺は間違ったことはしてない。治せるものを治すのが俺の仕事だしね。」
なんの迷いもない、その紺碧の瞳が。
私にはもうなんとも眩しくて。
微塵の後悔もない、その姿勢が私の勢いを押し殺してしまう。
「じゃあ、もう余計なことは言えないね。」
「余計なこと?」
「…どうにか処刑を止めようと思ってる。」
レンは私の言葉に反応して。
その紺碧の瞳と、私の緋色の瞳が再び交わる。
「父はそんなに甘くはないよ。リンも分かったでしょ。」
「…分かった。分かったから、私ももう中途半端なことはしない。」
口では私を大事だ大事だと上手く言いくるめて。
裏で大勢を殺してしまえる人。
私にももう、迷いはない。
「…家族の命を、奪ってもいいかな。」

