その覚悟は本当にすごいものだ。
私も負けてられないと、改めて感じさせられる。
部屋の机の上に本を置いて。
ゆっくり頭の中で思考を巡らせる。
神事の日。
それは約二ヶ月後。
式典には婚儀の時にもいた王族すべてが参加する。きっとレンも私も。
そしてハルが目覚めて、そのことがセザール側にバレるとレンの罪が公になるということ。
要は死刑になる。
セザール王を討てばレンは大丈夫だと思いたいけど、恐らく王位継承はエリクだろう。
エリクがレンを裁かない道理はない。
これで、ハルが目覚めて王を討ってもレンの安全は保証されないわけだから。
必然的に私は王とエリクを討たねばならない。
そして次の王位継承者のスーザンであれば御し易いから、交渉次第でレンを守れる。
それも相まって、神事の日が便利なんだ。
南の城とやらからエリクが王宮に足を運ぶだろうから。
ただ、私が大暴れするのをレンが大人しく見ていてくれるか。
レンの目の前で私は…その父を、その兄を討てるか。
「…しんどいなぁ。」

