大きな音がしたからと。
寄ってみたら私が本に埋まっていて驚いている。
「大丈夫?」
「…うん。」
私の腕を引っ張り、本の山から救い出してくれた。
「ここ、気を付けてって言ったのに。」
「…すみません。」
私は散らばった本を一つ一つ抱えて、棚に戻していく。レンも手伝ってくれて、思ったよりすぐに片付け終わった。
私は持ち帰る用に仕分けた本を抱えて、部屋に戻ろうとする。
「レンありがとー。私戻るねー。」
「…ルイは、まだアレンデールに向かわないの?」
「ようやく戦の後処理が終わったし、もうそろそろいいかなって思ってるけど。」
分かってる。
早くレンに話さなきゃいけないって。
でも、タイミングが本当に難しい。
「そっか。リンも早くお兄さんに会えるといいね。」
レンはそう言って、私に微笑む。
「…はぁ。」
「どうしたの?」
「なんでもないよー。じゃあまたねー。」
私は本を抱えたまま、書庫を出て自分の部屋に向かって歩く。
レンは強いな…。
自分が処刑されるのに、どこまでも私を想って考えて。今だって私がハルに会いたいのを知ってて、心からそれを願ってくれている。

