(一)この世界ごと愛したい






「…どれだっけー。」



途中まで読んだのもあったと思うんだよね。


書庫は相変わらず本で溢れかえっている。私には楽園のような場所です。




「あった!」



お目当ての本をようやく見つけて、他にも目ぼしい本を選び取り。


かと思えば、気になり過ぎて先にこの場で開いてみて没頭したり。気付けば時間がどんどん過ぎていく。





私は棚に寄りかかり本に夢中になってると。つい体の力加減を間違えてバランスを崩す。


その衝撃で棚の上に山積みになっていた本達が、一斉に私に降ってくる。





…あー、前にもあったな。こんなこと。










「…いったー…。」




今日は庇ってくれる人はいない。



それはそれは本に埋まってしまった私は、本の角で頭を打ったり悲惨な状態。




ここちゃんと整備してよ!!!


危険すぎるって!!!







「…リン?」




大いに逆ギレする私に、声を掛けたのは。



あの時より少し遅れて登場したレン。