(一)この世界ごと愛したい




有り難いような、申し訳ないような。



でも、焦ってるっていうのは私も自覚していて。



早く答えを出してあげないといけないって、勝手に思っていた。





会えなくなってからも、このまま昇華されない想いを抱かせたままには…しておけないから。






「…もう少し勉強します。」


「するな。それで誰かにいいようにされるなら寧ろもう何もするな。」


「えー。」




じゃあやっぱり、自分で学ぶしかない…か。






私はるうの顔を思わず見つめる。




なんだよと。


るうが不思議そうにしていて、その様子に笑ってしまって。






「…るうは優しいね。」




私を責めることも、急かすこともせず。




自分の気持ちと向き合っても分からないことも多い。だけど、分かったこともある。




今のるうとの関係は、心地よくて安心できて。


私にとってはやっぱり大事で仕方ない人だけど。




この関係性を壊してしまうのは、私には少し怖いかもしれないな…と。




思ってしまう、私は臆病者なんだろう。