(一)この世界ごと愛したい





「…どうなったら好きになるってことと同義なんだろうね。」


「うわー。なんだそのドピュアな質問。」



私は思わずアキトを睨む。


度を超えるピュアですみませんね!?




「分かりやすいところで言うと、キスしたいかどうかって例えがあるよなあ。」


「じゃあアキトも私が好きなの?」


「はあっ!?」




あれ、されなかったっけ?


視察の時、宿に泊まって…夢だっけ?








「好きかどうか、ねえ。」




アキトが何か呟いたので、咄嗟にアキトに目を向けると。






チュッと。



触れるだけのキスをした。








「そういうことにしてやってもいいけど。」


「は…?」




え、何これ。


何が起こって、何が言いたいの?










「…おいコラ。」




プチパニックを起こしている私に届く。


低い低いるうの声。





約束の一時間が、どうやら経過したようです。