死を覚悟してまで私の願いを叶えてくれたレンが、再び死地に立とうとする私を許すとも思えない。
レンの私に対する思いの丈を、嫌でも感じてしまう。
「…私が話すよ。」
「確かに。あいつ意外と頑固だけど、お前の話ならちゃんと聞くだろうなあ。」
そうなのよ!
レンって本当に頑固なのよ!!!
「すんなり聞き入れてくれるイメージあんまり沸かないけど、頑張る。」
「なるべく早くしてやれ。あいつも色々悩んで出した結果だろうし。」
「うん。」
そこからも、アキトに根掘り葉掘りセザール王復讐計画についてしつこく聞かれたが。
大して何も言わない私に折れてくれて、どうにか諦めたようだった。
「レンもレンだけど、リンもリンだな。夫婦揃って強情すぎるだろ。」
「夫婦って、実感ないけど。」
「レンにはお前が必要なんだよ。少しは歩み寄ってやれよ。」
「歩み寄るって言われても…。」
寄って行っても、何したらいいかが分からないんですよ。
初心者なめるなよ!?
「アキトは手練れっぽいもんね。」
「ああ!?」
「経験豊富で羨ましいー。」
「なっ、ば…馬鹿か!普通だ!」
普通とは?
普通が分からない私って、もう最早底辺中の底辺なんじゃないの!?

