「…ま、遊ぶ約束したしなあ。」
「そうそう。アキトがいると色々ややこしくなるし、私も動きにくいから。」
「絶対遊ぶか?」
「絶対遊ぶ!もうまるっと一ヶ月くらい遊ぶ!!」
アキトはそう言うと大笑いして。
「一ヶ月遊び倒したら、それはそれで疲れそうだなあ!」
「じゃあ半月!」
「いや、一ヶ月。一年でも十年でも俺は構わねえよ?」
それはもう遊ぶの域を超えてるよ。
私はてっきり、また海に行って街で買い物したり、一緒にご飯食べたりって考えてたけど。
それを十年やったらもう金持ちの道楽だ。
「一ヶ月にしとこう。またアキトのお財布が空になっちゃう。」
「また俺が払うのかよ!?」
「えー、トキから恩賞分けてもらってよ。」
「なるほどな。お前頭いいな。」
分けてくれるかは知らないけど。
「じゃあ、また恩賞渡す時にトキと来てね。トキにもちゃんとお礼言いたいの。」
「ああ。」
「あとるうに何も言わないでね。レンにも。」
なんでレンにもと、アキトは明らかに不服そう。
エリクが知ってるってことは、当人であるレンは分かっていたはずだ。薬をハルに届けたら自分が殺されると。
知って尚、薬を完成させて私に手渡してくれた。
そりゃアキトからすれば、早く伝えて大丈夫だと安心させてあげたいだろうけど。

