私はアキトと共に、自分の部屋へ向かう。
部屋の中には案の定るうが帰ってきていて。私は今からする話をるうには聞かせたくないため、どうにか退室させられないか考える。
「おー、ルイ!」
「ああ。」
アキトと挨拶しつつ、私と目が合ったるう。
大きな溜め息を吐いてから、まだ何も言っていない私に言葉を投げる。
「一時間だけだぞ。」
「え?」
「顔見りゃ分かる。」
「…ありがと。」
一時間だけは、席を外してくれるらしい。
私ってそんなに分かりやすいのかと不安になるが、改めてるうの優しさに触れた瞬間でした。
「部屋にいるから何かあったら呼べ。」
るうが部屋を出て。
アキトと二人、部屋にいるんだけれども。
「…わざわざ人払いかあ?」
「……。」
るうは、知らなくていい話だから。
変わらないニヒルな笑みを浮かべるアキトに、私は静かに目線を送る。

