(一)この世界ごと愛したい




私はアキトと共に、自分の部屋へ向かう。


部屋の中には案の定るうが帰ってきていて。私は今からする話をるうには聞かせたくないため、どうにか退室させられないか考える。




「おー、ルイ!」


「ああ。」




アキトと挨拶しつつ、私と目が合ったるう。



大きな溜め息を吐いてから、まだ何も言っていない私に言葉を投げる。




「一時間だけだぞ。」


「え?」


「顔見りゃ分かる。」


「…ありがと。」




一時間だけは、席を外してくれるらしい。


私ってそんなに分かりやすいのかと不安になるが、改めてるうの優しさに触れた瞬間でした。




「部屋にいるから何かあったら呼べ。」




るうが部屋を出て。


アキトと二人、部屋にいるんだけれども。






「…わざわざ人払いかあ?」


「……。」



るうは、知らなくていい話だから。


変わらないニヒルな笑みを浮かべるアキトに、私は静かに目線を送る。