(一)この世界ごと愛したい





とても説得できる気がしないな。



となれば…。





ハル、もう少しだけ待っててね。





「じゃあ、作戦練り直すから時間ちょーだい。アレンデールに戻るのはその後ね。」


「はあ?どんな作戦だったんだよ?」


「もういいでーす。」


「やっぱ危ねえことしようとしてたな!?」




るうの分からず屋ー。


るうが私の元へ戻ってこようとするところまで、読まなきゃいけなかったなー。失策失策。





「…あのね、るう。危険じゃない作戦なんてないからね。るうがいない方が時に動きやすいこともある。」


「それでもダメだ。俺がいる前提の作戦をまず考えろ。」



そんな無茶を言ってくれるな。


守りたいものを抱えて、それが腕から零れ落ちることが私は何より怖いというのに。






「考えてみるからもう少し待ってね。」


「ああ。」



でも私は、あくまで作戦変更はしない。


全てはこのセザールの最も重要な式典と言える、神事の日。王はもちろん、王族が勢揃いして神を崇め讃えるその日に。






思い知らせてあげる。



身の程を弁えず手にした神の力は、この国の手には負えないことを。