とても説得できる気がしないな。
となれば…。
ハル、もう少しだけ待っててね。
「じゃあ、作戦練り直すから時間ちょーだい。アレンデールに戻るのはその後ね。」
「はあ?どんな作戦だったんだよ?」
「もういいでーす。」
「やっぱ危ねえことしようとしてたな!?」
るうの分からず屋ー。
るうが私の元へ戻ってこようとするところまで、読まなきゃいけなかったなー。失策失策。
「…あのね、るう。危険じゃない作戦なんてないからね。るうがいない方が時に動きやすいこともある。」
「それでもダメだ。俺がいる前提の作戦をまず考えろ。」
そんな無茶を言ってくれるな。
守りたいものを抱えて、それが腕から零れ落ちることが私は何より怖いというのに。
「考えてみるからもう少し待ってね。」
「ああ。」
でも私は、あくまで作戦変更はしない。
全てはこのセザールの最も重要な式典と言える、神事の日。王はもちろん、王族が勢揃いして神を崇め讃えるその日に。
思い知らせてあげる。
身の程を弁えず手にした神の力は、この国の手には負えないことを。

