「リン、起きろー。」
「…ん…?」
呼ばれても、頭がまだ働かない。
最近寝てばっかりで時間の感覚が狂ってて、何気なく割と遅くまで作業していたことも相まってまだ起きたくありません。
「リン、ちょっとずつ感覚戻すぞ。」
「…うー。」
狂った時間感覚を戻そうと、るうは起こしに来てくれたようだ。
「ちゃんと生活出来るようになってもらわねえと、俺がアレンデールに戻れない。」
「んー…。起こして…。」
それを言われては、起きるしかない。
「掴まってろ。」
るうの首に腕を回してぎゅっとしがみつくと、そのまま起き上がらせてくれる。
いつもなら、さっと腕を離すが。
「…リン?」
るうを、離せなかったのは。
単なる私の我が儘で。弱さで。寂しさで。
「どうした?」
るうの心配そうな優しい声に、私は心の底から安心してしまって。
漏らしたくない本音が、溢れる。
「…嫌いに、ならないでね。」
私が例え人でなくても。
何を傷付けても。
そして、その事実を知ったとしても。
どうか変わらずに接してほしいと…心からそう、願っているから。

