(一)この世界ごと愛したい




レンはそう言って、薬を塗ってから必要最低限の傷にだけ包帯を巻き始める。




私の熱は、また少しだけ上がった気がする。





「…はい。これでもう次は巻かなくて大丈夫になるから、出来れば明日まで取らないでね。」


「うん。」



私はすぐに服を整える。






「…顔、赤いけど。」


「〜っ!」


「…リンは俺をどうしたいの?」


「どうもしません!熱のせいです!!!」




私は思わず声が大きくなる。



私に触れるレンの手が冷たくて、少しだけ驚いただけ。


その手に、もっと触れていてほしいと一瞬考えてしまっただけ。




…なんて恥ずかしくて言えない!!!





「リンって本当に魔性だね。」


「もうやめて。なにも言わないで。そしてもうこっち見ないで。」


「難しいこと言うね。」




どこが難しいの!?!?










「可愛くて、寧ろ目が離せない。」





あ…甘すぎる。




もう、勝手にしてください!!!


私は知らない!!!