私の考えは、いつだって国のこと。
国にいる民のこと。
アレンデールにいても、セザールにいても。
その根本は変わらない。
そのためならば、私はこの業火に焼き尽くされても構わない。
ただ、もう一度だけ。
ハルに会いたいと、願うことだけは許してほしい。
「…はる……。」
眠っているはずの私の口から漏れる、ハルを呼ぶ声に。
るうは私の手を握って応える。
「もう少し待ってろ。絶対に会わせてやるから。」
今はまだ誰も知らない。
この結果、るうは自分の行動を後々大いに後悔することになるだろうことに。
そして、胸に秘め続けた私の思いに。るうが気付く日が差し迫っていることに。
…私は薄々と、気付いていた。

