(一)この世界ごと愛したい




私もいつか、パパとママに頼んだことがあった。


ハルと同じように私にもるうみたいな人がほしいと。




けど、パパを筆頭に首を横に振られた。


ママだけは味方をしてくれたけど、他の人がそれを許さなかった。





「それでもハルとリンは二人で一つみたいにずっと一緒にいたし。結果俺だけで事足りた。」


「…なんか話だけ聞いてても、兄妹って感じしないね。」


「兄妹の域を超えて、家族よりも強い。あいつらの絆の深さは、俺でも未だに計り知れねえよ。」





ハルと私。


兄と妹。



確かにそんな単純な関係ではない気はしてる。だからこそ、私はハルに早く会いたくて…。




会って、早く泣きついてしまいたい。









「だからリンにはハルが必要なんだ。最近のリンは、かなり危うい。」


「危うい?」


「元々正義感の塊みたいな奴だけど、自己犠牲が度を超えてる。」




るうは、そんな私が心配だと…。



自己犠牲なんてつもりは毛頭ないんだけど、るうにはそう見えるようで。





「…リンは何を考えてるか、たまにわからないよね。」


「たまにどころか、この国に来てからはもうほとんど理解出来ねえよ。」