(一)この世界ごと愛したい





あーあ。


無駄に話したせいで、私の目が冴えてくる。




早く寝てしまえれば楽なのに。大体二人とも私を休ませてあげようとか、そういう優しさはないわけ?





「俺ちょっと薬取ってくるよ。まさか熱が下がりきらないとは思ってなくて持ってきてないから。」


「ああ、じゃあ俺も適当になんか食材集めてくるか。」




お?


これは、再び一人になって休めるチャンス。





「ちょっと待ってろよ?」




そう言って二人が部屋を出て行ったので。私は目を閉じて眠ってしまおうと考える。


身体の熱は未だに冷めることを知らない。



このまま燃え尽きてしまわないかと少しだけ不安もあるけど。






燃えたら燃えたで、それもいいか。







「…はる。」




早く会えるように。



私が元気になったら、すぐにるうに向かってもらうからね。


たぶん私の今の状態じゃ、るうは行きたくても行けないだろうから…。




だから、早く元気になるね。