(一)この世界ごと愛したい




必死の思いで何とかシャワーを済ませ、バスローブで部屋に戻る。


既にシャワーを終えたと思われるレンが、普段着に着替え戻ってきていた。





「まさか包帯全部取った?」


「…もういいかなと思って取ったら、血が止まりません。」




バスローブに既に血が滲み出てしまっているため、包帯を取ったことがバレた。



だって動きにくいし、邪魔だし。





「いいわけないでしょ。」


「すみません。」


「…とりあえずおいで。」




追加の迷惑をかけてしまい不甲斐ない私は、ベッドに腰掛けるレンに恐る恐る近付く。


申し訳なくてもう謝るしかできない私のおでこに、人差し指を当てるレン。




「…熱も上がってる。」


「すみません。」




私をベッドに座らせて治療に取り掛かるのかと思いきや、レンは中々動かない。





「…レン?」


「ちょっと待って。」




後ろにいるレンを、振り返って見ると何故か頭を抱えていて。



何事かと思わず心配になる。





「ご、ごめん?レンも疲れたよね?私は大丈夫だから休んでくれていいんだよ?」


「…いや、破壊力がすごいだけ。」


「破壊?」