(一)この世界ごと愛したい





「…って、レンも休んでよ?」


「あーそうか。」



どこまでぼんやりさんなの。


けど、私もさっさと身体を洗い流したいので早めに浴室へ向かう。




「また戻ってくるから、頑張って起きててね。」


「…え?」



レンはそれだけ言って、素早く私の部屋から出て行った。




また戻ってくるの!?


もういいって、お互い休もうよ!?





「…あー。だめだ。頭回んない。」




とりあえず大人しくシャワーを浴びる。



応急処置でレンが巻いてくれた包帯を取ると、それはもう目も当てられない傷達が溢れかえっている。



刀傷、矢傷、擦傷など。




「痛いー…。」




水が染みる傷もあれば、水が当たるだけで激痛が走る傷もある。


排水溝にも再び出血した箇所から血が流れていく。




更に熱もあることで、シャワー浴にそれはもういつもの倍以上の時間がかかった。