(一)この世界ごと愛したい





こうして無事に報告を終えた私は、重い身体を引き摺るように何とか自分の部屋を目指して歩く。




「……。」


「……。」




レンも何も言わずに着いて来ているのは気付いているんですが。


特に何も言ってはこない。



レンのためとは言え、失礼すぎる発言をした手前。少し気まずい私。





「…やっと着いたー。」




甲冑重い!早く脱ぎたい!



お風呂も入って、自分の血も人の血も洗い流したい!!



そして早く寝たい!!!




「お邪魔するね。」


「…え?」




てっきり部屋の前まで送ってくれるだけかと思っていたが、レンはなんの躊躇いもなく私の部屋に入る。



私お構いできる体力ないですよ…?






「…さっきはごめん?」


「何の話?」



レンはさっきの私の非礼を気にしてるのかと思いきや、謝る私をきょとんと見ているだけ。



…どうやら気にしてはないのか。



とりあえず甲冑を脱ぎながら、スーザンとの会話の件だと説明する。





「どうせ俺がもう戦に出なくて済むように気を回したんでしょ?」


「…お見通しでしたか。」




私は甲冑を一先ず部屋の隅に置く。




そして次はお風呂に入りたいんだが。


レンをどうすればいいのか分からず、とりあえず椅子に座る。





「送ってくれてありがとう?」


「うん。」


「…えっと?」


「お風呂はダメだけどシャワーはいいよ?」




あ、ここにまだいるつもりなのね。


そうですか。