こうしてアキト軍とも別れ、るうとレンの三人で王宮へ戻ってきたわけなんですが。
王宮も王宮で、勝利の宴が催されていて大賑わい。
こちらは宴どころじゃないので、とりあえず馬舎へ行って馬を預ける。
もちろんハクにも丁重にお礼を伝えました。
るうは荷物の片付けもあるので予定通り自分の部屋へ。
私とレンはそのまま広間へ向かう。
「…只今戻りました、陛下。」
「姫よ、よくぞ戻った。」
私を見るなり、嬉しそうに目を細めるセザール王。
「まさに一瀉千里の如き早業で城を落としたと聞いている。神の御業だ。」
「…ありがとうございます。」
一瀉千里どころか、地を這うように泥臭く頑張った結果なんですけどね。
そんな綺麗な勝利ではないけどね。
「二人の将のディオンへの寝返りは聞いている。」
おいおい、エリクさん。
全然自分の罪は包み隠してるじゃん。
ディオンに寝返るというより、エリクに寝返ったんでしょうが。

