(一)この世界ごと愛したい




勝利の吉報が先行していて、国総出で出迎えてくれるが。みんなめちゃくちゃ疲れてて愛想振り撒くことも出来ず。



ただ足を前へ進めるので精一杯。



アキト軍は全員は立ち寄らず、半数以上は途中で解散したのでそこまで大所帯ではないが。





「さすが戦神だ!」


「出陣からこれほど短時間で戻るとは、神の力は素晴らしい!」


「セザールは無敵だ!」




ご丁寧に褒めていただき光栄です。


私だけの力ではないと、もういちいち考えてたらキリがない。傷心する時間があるなら早くみんなを休ませてあげたい。



その一心で、とにかく王宮を目指す。






「アキト、本当にありがとう。」




途中でアキト軍が借りているという、屋敷に立ち寄りアキト軍と別れる。



そこで改めてお礼を伝えた。




「とりあえずお前も飯食って早く寝ろ。」


「うん。視察からここまですごく助かったよー。また恩賞渡したいから、時間できたら王宮まで来てくれると助かります。」


「律儀な奴だなあ。」




アキトは私の頭をぽんぽんと撫でる。





「また会いに行くから、まじで早く寝ろ。」


「…うん。」