(一)この世界ごと愛したい




恥を承知で伝えて、俯く私。






「どこまで可愛いの?」


「っ…!?」




そんな私をヒョイっと抱えて運んでくれるレン。


ご迷惑おかけしてすみません!!!




「可愛さ出したつもりはないんです。レンも疲れてるのになんかもうごめん。」


「大丈夫。今ので疲れ吹っ飛んだ気がする。」




レンは私を抱えたまま、シロに乗り。


そのままアキト軍と合流を果たしました。




遅いとるうに小言を言われながら、とりあえず早く帰国しようと言うことになり。




夕方には到着が見込まれていたが、結局王宮へ戻る頃には日は沈んでいた。



それがみんなの疲れの証拠。





「るうー、私の甲冑だしてー。」


「あー。」




国門の直前で、私は一度下馬し甲冑をその場で纏う。




「おもー。」


「こんな場面で着るならもっとヤバそうな時に着てろよ!?」


「いやー。甲冑はそもそも私の戦闘には向かないんだよー。」




アキトがブーブー言ってるのを流して。私は移動中少し持ち直した身体で再びハクに乗り、セザール王都への帰国を果たした。