「リン…?」
突然涙する私に驚くるう。
そんなるうに、瞳の色を戻すためだと私は静かに伝えて。徐々に熱を冷ましていく。
冷ませる熱は己を奮い立たせるために発した熱だけなので。本来の身体の発熱は冷ませないことに、気付いた私。
「もう、無理かもー…。」
るうに倒れ込み、咄嗟に支えるるうもまた疲れが相当溜まっているようで。
私を支え抱えたまま、るうもその場に座り込んだ。
「わり…。」
「るうへなちょこだね。」
「ああ?」
「…エリクは離れた城へお帰りになるんだって。ハルのことがあるのに、斬れなくてごめんね。」
私が謝ると、るうは抱きしめる力を強める。
「お前が無事ならなんでもいい。ハルもきっとそう思ってる。」
「…それでも、ごめん。」
クロード軍やアキト軍のことまで考えれば、やはり私は斬らねばならなかった。
自分の守りたいものを守るために自分勝手なことをして、本当に悪いと思ってる。
「お前いつまで泣くんだよ。」
「もう目の色戻ってる?」
「戻ってる。」
鎮火は完了したようなので。
じゃあ今流れる涙は、ただ私の感情から溢れ出るものだけってことになってしまうので。
気合いで引っ込めます。

