手厳しいなと。
エリクは笑みを浮かべて馬を走らせた。
「…はぁ…。」
本当は、今後のことも考えると斬ってしまってもよかったのかもしれない。
ただ、トキと約束した恩賞を反古にしたくはなかったし。
何より流石の私でも王子を殺したとなっては、罪に問われるのは確実で。
るうやレンに迷惑をかけてしまう。
内心では、ハルをあんな目に合わせた人をみすみす許したくはないが。
それも結局、私が蒔いた種だったと分かった。
「もう…いいかな…。」
私、頑張ったよ。
ハル。
次に会えた時、ちゃんと伝えよう。
私はもう、戦場には立たないと。

