(一)この世界ごと愛したい





手厳しいなと。


エリクは笑みを浮かべて馬を走らせた。






「…はぁ…。」



本当は、今後のことも考えると斬ってしまってもよかったのかもしれない。



ただ、トキと約束した恩賞を反古にしたくはなかったし。


何より流石の私でも王子を殺したとなっては、罪に問われるのは確実で。




るうやレンに迷惑をかけてしまう。





内心では、ハルをあんな目に合わせた人をみすみす許したくはないが。



それも結局、私が蒔いた種だったと分かった。










「もう…いいかな…。」





私、頑張ったよ。




ハル。








次に会えた時、ちゃんと伝えよう。













私はもう、戦場には立たないと。