しばらくレンとアキトは、眠る私の側に付き添っていてくれて。
そろそろ休めと、アキトがレンに言う。
「どうせルイが戻ってくるし、リンの怪我も大丈夫なんだろ?」
「大丈夫って言えるほど軽傷じゃないけど。もう徐々に熱が上がって来てる。仮に起きたとしても、しばらくは思うように動けないはずだよ。」
怪我のせいで、身体の免疫が働く。
怪我の痛みも上がる体温も、今は感じずにただ眠り続けるだけですが。
「じゃあお前リンについてろ。」
「アキトは?」
「ルイにも休めって言ってくる。」
面倒見のいいアキトはるうを休ませるべく、天幕から出て行く。
残されたレンは、ただじっと私を見つめて過ごす。

