ハルの光に。
ハルの温もりに。
私はもう、堪らなく触れたい。
「…お前を救うのは、いつだってハルだったな。」
「……。」
「任せろ。俺が叩き起こしてくる。」
るうを使ってばかりで、申し訳ない。
だからせめて薬を届けるのは、王宮に戻り互いの傷が癒えてからにしようと言うことになった。
「だけどリン、もし無事にハルが目覚めたら…。」
わかってるよ。
ハルが目覚めたら、私はもう…。
「セザールにはいられねえぞ。」
だから、それまでに王を討つ。
「実はまだ作戦考え中なんだよね。」
「頼むから一人で動くなよ。」
「作戦次第ですー。」
「…もうこんな無茶な作戦は勘弁してくれ。」
今回の負傷で、流石のるうもしんどかったんだと思います。
これは相手がエリクだから無茶が必須だっただけで、普段私こんなことしませんよ。

