「お前が望むなら、俺は…」
「だから言わなかったの。るうはいつだって、私の願いを叶えてくれるから。そこに甘えたらもう、私は私でもなくなるよ。」
私には戦うべき敵と、戦う義務がある。
ただ怖いから、不安だからと、その責務から逃げてしまっては。
私は王族としての、戦国の時代の将としての役割さえも失ってしまう。
…もう八方塞がりだった。
「お前はどうしたい。」
るうに本音を話したものの、助けも求めないのであれば。
それでは私はこれからどうしたいのかと。
その答えを。
私はずっと、探し求めていて。
それでも今も尚、見つけられないから。
「……ハルに…、会いたい…。」

