「ま、まさか…!!!」
一人の男を囲むように、何人もの兵が集う。
やっと、敵将を発見。
敵将ももちろんだが、私はもう一人。この場に見覚えのある人物に目を向ける。
「…姫様。」
「もうあなたに姫と呼ばれる筋合いはないよ、ノイン将軍。」
城攻めの戦の最中、姿を消したノイン将軍。
そんな彼がここにいるということは、今丘を攻めているのはエリクか。
「姫様、どうしてここに…。」
「どちらかと言うと、それ私の台詞だよね。」
「全ては姫様のためです。」
これが、私のためと。
…そういうのが嫌なんだ。
人を傷付け、人を裏切る原因が戦神である私ならば。
私は存在すべきじゃないと。
そう思えてならないから。
「…もういいよ。」
「姫様っ、僕はただ…!!!」

