(一)この世界ごと愛したい





ああ。



嫌だな。




本陣も心配で。




だからってここを動くわけにもいかなくて。


射られた腕も痛いし。






アキト。


トキ。



どうにか踏ん張ってね。




レン。



必ず行くから待っててね。






「本陣が襲撃されてる。るう、悪いけどさらに飛ばすよ。」


「…ああ。」


「私を守らなくていいから、るうも自分のことに集中しててね。」





私は城の入れそうなところに狙いを定め、やや強引に押し入る。



守らなくていいと言ったにも関わらず、るうはやっぱり私を気にして戦ってるのが分かる。





…流石にお互い、無傷ではない。






ただ敵を討ち続け、どれくらい斬り進んできたんだろう。



城内を上へ上へと駆け上がり。





気が付くと最上階らしき広間へ出る。