闇に身を隠す私は、ここから城内を見渡す。
戦闘を全て避けて城へ行くのは難しそうだ。だから一番最短で行ける道を探る。
きっと城の中も敵兵で溢れているはず。
無駄に体力を消耗できない。
レーダーを駆使してもここは敵陣のど真ん中。
辺り一面に反応しすぎてもうレーダーは当てにならない。
そして、今ここに数人の敵が近付いてくるのは気配で分かる。
「物音がしたって本当か?」
「ああ。」
あーもう、るうの馬鹿。
早くしてよー。
「まったく…。」
とりあえず増援にきた兵も斬り捨て。
るうが登ってくるまで、それを繰り返していると敵兵も馬鹿ではないので流石に異変に気付き始める。
「アイツ等戻ってこねえぞ。」
「何かあった…って、何だこれは!?」
もう隠しきれない死体の数で。
早くも見つかりそうです!!!

