(一)この世界ごと愛したい





きっと、るうも私と同じ気持ちだよね。



早くこの戦を終わらせて。








一秒でも早く、ハルに会いたい。






「その恩に報いるためにも、意地でも勝とうね。」



「最初からそのつもりだ。」





エリクなんて塵にします。









「…ハルが起きたら、お前どうする?」



「まずは怒られるだろうから、全力で逃げるかな。」



「なら俺も同罪だしとりあえず撒くか。」



「もっと怒りそうだねー。」





ハルが目覚めた後のことを。



そんな楽しい未来のことをるうと話しながら、私たちは再び城へと目を向ける。







「…ハルに会えるなら、気合い充分だよ。」


「ああ。」




るうはやっぱり嬉しそうで。



そんなるうを見て、私も思わず顔が綻ぶ。






「…何笑ってんだ。」



「るうとハルと早くまた遊びたいなーと思って。」



「そうだな。あいつに話したいことが山程ある。」





えー、私も混ぜてほしい。



私だって。





ハルに伝えたいことがたくさんある。








「じゃあ、さっさと終わらせようか。」



「だな。」




楽しい未来を思い浮かべて、丘の頂上へ。