レンさん。
興味なさそうだけど、ここから一番危険なのあなたですよとは言えないんですよね。
「もうエリクに本陣の場所はたぶんバレてるし、いつ狙われてももうおかしくない。一応私も周辺警戒はずっとやってるけど、まだ居場所が掴めない。」
「お前よく戦中にんなことできるな。」
ご尤もです。
本当ならどちらかに集中したいところなんですけど、中々そうさせてくれないのがエリクという男だ。
「…ノインの裏切りか。またヘビー話だな。」
「とりあえず南門はクロード軍に指揮官借りたからしばらくは大丈夫だけど。いよいよ私は退路を断たれたので。」
もう、失敗は許されない。
この夜襲で敵将を討たなきゃ、明日からの城攻めはもう泥沼の長期戦に持ち込まれてしまう。
「…一つ、お願いがあるの。」
これは作戦上、まだ誰にも話していないこと。
確信が持てるまでは、言わないでおこうと決めていたこと。
「次に私が戻るまで、ここを動かないでほしいの。」
「そんなの元からそのつもりだよ。なんのために防衛陣作ったと思ってるの?」
もちろん、それはそうなんだけど。
そうじゃなくて。
「例え…何が起きても、だよ。」

