(一)この世界ごと愛したい




登ってみるとこの丘結構しんどい。


自分の疲れも相まって、足が少し重いです。




「あ、リンおかえり。」


「トキただいまー。」


「南門大丈夫そう?」


「微妙かなー。でも今日を越えられたからもう大丈夫だよー。」




寧ろここから、逆に過酷になるのがこの本陣だと言える。





トキは私とるうに食事まで準備してくれて。


細かいところまで考えていただいて、トキには頭が上がりません。





「夜襲組はまだまだここから頑張らなきゃでしょ。」


「うん、頑張るね。とりあえず先に甲冑重いから着替えてくる。」




トキが天幕使ってと言ってくれたので、大人しく天幕を借りて着替えました。



ようやく身軽になった身体。




真っ黒で統一した服は動きやすくていい感じです。





「姫、お疲れ様。」


「うん、おつかれー。」



天幕から出ると、さっきは姿が見えなかったレンとアキトがいて。


そしてるうもちゃっかり準備を済ませている。





「シロのご飯ももらってもいい?」


「あとでこっちであげとくよ。置いていくでしょ?」


「助かるよー。」




私はるうと用意してもらった食事を済ませる。







「あ、ノイン将軍がいなくなったの。」



「はあ!?」


「それで南が苦戦したのか。」




飄々と言い放った私に驚くアキトと、冷静に分析するトキ。そして興味なさそうなレン。