(一)この世界ごと愛したい





「…本陣に戻ろうか。」


「ああ。」




レーダーは今も尚発動中だけど。


中々何も探知できず。




エリクも余程慎重に動いているものと思われます。





「るう大丈夫そう?」


「俺はな。どっちかと言うと危ういのはお前だろ。」


「…まあ、計算内だし。明日までは何とか持たせるよ。」




シロも少し疲れたのかお腹すいたのか、いつもの元気があまりないので。


とりあえず本陣でシロにご飯分けてもらおう。





丘の麓には、トキが配置した見張りの兵がキッチリ整列していて。


挨拶を交わし中へ入れてもらう。




道行く場所でアキト軍の兵たちにも軽く会釈しつつ、そのまま頂上を目指し歩いていると。





「…あ、リンちゃん!!!」




私に一番に気付いたサクが笑顔で駆け寄ってくれる。





「初日お疲れ様ー。」


「リンちゃんもお疲れっす!狼煙大丈夫でした?」


「…うん。なんとか持ち堪えました。」


「さすがっすね!」




ノイン将軍のことを、もう流石にアキトとトキにも話しておかなければいけない。


割と憂鬱な気持ちの私。





「今はゆっくり休んでね。」


「はい!」




サクはその場に留まり休むと言うので。


私はるうとそのまま登り続け、頂上に到達。