(一)この世界ごと愛したい





これで、準備はいいだろう。



段々と日が沈み、暗くなってきたこともありクロード軍から撤退の合図が上がる。




ここから夜営に入り、兵たちは明日に備えて出来る限り身体を休めるんだろう。








「クロード将軍!」


「姫様。ノイン将軍のことは聞きました。我が国の将軍ともなる者が、ご迷惑をお掛けしました。」


「謝らないでください。私は問題ございません。寧ろクロード将軍に頼ってばかりで、本当にすみません。」




お互い謝り合う謎の状況。


しかし、私の本題はそれだけではなく。





「夜営なんですが、念のため出来る限り城から離れて設営した方がいいかと思います。」


「…確かに、ノイン将軍のこともありますから。仰せのままにいたします。」




クロード将軍は了解してくれ、とりあえず安心。



本当は私がヘマして見つかって、他の人を巻き込むのが嫌なだけなんですけど。




どんな理由でも聞き入れてくれて感謝です。