(一)この世界ごと愛したい





ところで。




「レンは?」


「最初はリンを心配そうに見てたんだけど。今は丘取りで負傷した兵の治療中だよ。」





捨て置けと言っても見捨てられない。


レンらしいなと。



私は思わず笑ってしまう。





「じゃあ邪魔は出来ないね。」


「リンはこれからどうするの?」


「とりあえずサク達ここで休ませてあげて。私はるうと城に戻るよ。」




トキにそう言って私は再び動き出そうとする。





「えー、リンちゃん俺も行きたいっす!」




サクはそう言ってくれるが、この隊は誰が見てもボロボロで満身創痍の状態。唯一元気そうなのは流石は将軍のサクだけ。



他の隊員達も名乗りをあげてくれる。




「もう充分だよ。本当にありがとう。」


「リンちゃんー。」


「レンに手当てしてもらって、ちゃんと怪我治してね?」




渋々引き下がったサクと隊員たち。




援護は充分。


平地戦での戦果は文句なし。




ここからの戦いが大いに楽になるからこそ、本当に心からありがとうと。戦が終わったら改めて伝えようと思う。