そしていざ、丘の麓へ到着すると。
「すごい!!!」
それはそれは、立派な防衛陣が仕上がっていた。
トキは本当に優秀な軍師だ。
是非アレンデールに連れて帰りたいほど。
「リン早かったね。」
「トキすごいね!もう出来たの!?」
「あとは微調整が少し。けどもう大体やることはないよ。」
すごいすごいと、私が喜んでいると。
トキの後ろからアキトがひょこっと出てきた。
「ボロボロの割に楽しそうだなあ、サク。」
「リンちゃんとルイさん、あり得ないくらい強すぎて!もう瞬きするのも嫌でした!」
「お前等は擦り傷一つなくて可愛くねえ。」
無傷の私とるうを見て可愛くないというアキト。
怪我なくていいじゃんねー?
寧ろ褒められて然るべきですけどねー?
「遠目で見ててもリンは目立つよね。」
「左翼に突っ込む時お前飛んでなかったか!?」
「よく見学する余裕あったねー。」

