そして、私の凡そ半数になった二百騎。
「どうしようか?」
「もちろんリンちゃんに着いて行きますよ!」
後ろの人たちも賛同してくれる。
まったく、アキト軍の人材はすごいな。
丘を見ると既に奪取し終えていて、今砦化の真っ最中だろう。
もう優秀すぎるよー。助かるよー。
「るうはもう何もしなくていいからね。」
「はいはい。」
ここで、るうを前線から外す。
体力温存です。
北門へ来ると、既に配置についているクロード軍が大いに盛り上がってくれて。
「我々には戦神がついている!」
「勝利は目前だ!」
「神の加護があるぞー!」
先ほどの順風満帆な戦をする私を見て、賛辞を投げる兵たち。
その私を支える二百騎が、どれほどの死戦を潜ったと思っているのかと一瞬考えて止める。
…大丈夫。
アキトがちゃんと見てくれる。
「リン?」
「…城攻めは無策です。」
「は?」
「臨機応変で行きます。」
用意出来る物なかったし。
何が出来るか分からないけど、エリクが何かしらの手を打つならまずここだろうから。
元々、城攻めは二の次。
エリク対策を優先すべきだと考えました。

