(一)この世界ごと愛したい





そんな嬉しいことを言ってくれて。




「…じゃあ、残った敵も狩りつつ行こうか。」


「はい!!!」


「るうは大丈夫?」


「誰に言ってんだよ。」





るうも問題ないようなので。


私は再び混戦の中へ飛び込んで行った。





セザール軍の優勢は歴然。




だけど、敵の後退を許さない私はただただ敵を斬り続けるだけ。





そのまま数時間が経った頃。




開戦当初、万を超える敵兵はもう跡形もなく。







「ふぅ…。」




無事、目的を果たした私は一息ついた。




自軍から歓声が響き渡る中。


私は早速次の城攻めの攻略に頭を回す。




私同様、他の三将も将軍なだけあって流石に対応が早い。




作戦通り、クロード将軍がすぐに北門に。


ヨーク将軍とノイン将軍が南門に兵を配置する。








まだ、ここからだ。




エリクとの軍略対決は。