(一)この世界ごと愛したい





私も含め、一同騒然。





「なっ…。」




一体どんな思考回路してんの!?





「ごめん、つい。」


「つ、つい!?」




あれ今って開戦直前だよね?


あれここって戦場だよね?




…え、なにこれ夢っ!?








「君の方が充分危険な目に遭うのに、俺の心配する君が悪い。」


「…は?」




こ、これって私が悪いの?



あまりの衝撃にるうとアキトでさえ動きがピタッと止まっている。




そうだよね?意味不明だよね?






「はーい。夫婦仲良いのは分かったからそろそろ行くよー。周りもさっさと動いてー。」




戻ってきたトキが、この場の止まった時間を動かしてくれる。



周りはゆっくりと行動を始めるが、私は未だに動けずにいる。





「レンはこっち。ちょっとリンしっかりして。」


「…あ、はい。」




レンはトキに連れて行かれ、私はしっかりしろと喝を入れられてしまう。








…私は悪くないよねっ!?!?