(一)この世界ごと愛したい




もうみんな勝手にしてください。


私は付き合いきれません。





「サク、一つだけいい?」


「なんすか?」


「もし私に何かあった時は、迷わず本陣に合流してトキのところに戻ってね。」




私がそう言うと、サクは持ち前の明るさで笑い飛ばした。





「大丈夫っすよ!その何かがないようにすんのが俺の役割なんで!」


「…おーサク、よく分かってんなあ?」


「あ、隊長!おはよっす!」




蹴り飛ばされたアキトが復活。






「何が何でもリンを連れて帰ってこい。」


「もちろんすよ!」



アキトとサク。


二人の中で通じ合う何かがあるんだろう。



アキトの言葉に大きく頷くサクに迷いはなくて。ただただ、アキトを信じているように思えた。





「私のことはいいのにー。」


「それよりリンお前さっきの話…いでっ!?」


「アキトいい加減にして。」



まだ私と話し足りない様子のアキトを、トキが後ろから蹴った。


さっきから蹴られてばっかりだな。




「だあー!もう!!!」


「アキトうるさい。」




準備万端のレンもやってきた。





「うわー…。二人並ぶとすげー絵になるっすね。」


「「え?」」



私とレンを見て、サクが呆けている。


そんな私たちはきょとんとすることしか出来ずにいると、サクがすかさずブンブンと頭を振る。





「リンちゃんがお嫁さんなのも、苦労しますね。」




どう言う意味だ!?


と思う私とは反対に、レンは苦笑い。