(一)この世界ごと愛したい





光の速さで飛んできたるうは、すぐさまアキトを蹴り飛ばし私を救出。


そして一瞬の隙を突いて、私はしれっと甲冑と剣を素早く持って天幕から脱出した。




…もう揉め事は懲り懲りだ。




外で甲冑だけパパッと着て、剣も準備万端。


そんな私に声を掛けたのは、恐らくるうが置き去りにしたんだろうサクで。




「昨日も思ったけどリンちゃんの甲冑姿いいっすね!どこにいたって目がいきます!」


「ありがとう?」


「ちゃんと褒めてますよ。それより襲われたって、大丈夫ですか?」


「…アキトがもう既に蹴られてたよ。」



私は別に大丈夫だけども。


アキトは災難だったなーと同情します。




「隊長に襲われてたんすか!?」


「襲われたというか絡まれただけなんだけどね。」


「…俺は部下でもあるんで隊長推しで行かなきゃですけど、ルイさんも格好いいし。リンちゃん難しいチョイスっすねー。」




るうのせいで何か変な言い方されてるよー。