(一)この世界ごと愛したい





私を守ると言ってくれたサクに。


るうが返事をした。




「コイツを守んのは俺の仕事だ。お前等は自分のことだけ考えてろ。」


「超かっけー!!!」



あーもう、二人で勝手にやってくれ。



私は伝えたいことは伝えられたので、そろそろ出発したいなと考えている。



るうとサクをその場に残して、私は一人甲冑を取りに天幕へ戻る。






「…あれ?」



天幕の中には、未だ寝ているアキトだけ。


トキ起こしに行くって言ってなかったっけ?




「……。」



起こすのも悪いので、私はさっさと済ませようと思って中に入る。







「…お前逃げたな?」


「っ!?」



寝ていると思ったアキトの腕が私に伸びてきて、私の身体を引き寄せた。




「お、起きてたの?」


「今起きた。」



そう言って、寝ぼけているのか。


アキトは私の身体に顔を埋めて、一向に起き上がろうとはしない。




「ちょっとアキト離し……あ。」



離してと言い終わる前に天幕が開いた。







「…いいご身分だね?アキト?」


「げ。」



それはそれは怖いくらいの笑顔を貼り付けたトキが、入口からこちらを見ていて。


アキトから思わず声が漏れる。






「…ルイー!リンが襲われてるよー!」



るうを呼ぶのはやめて下さい!!!