(一)この世界ごと愛したい




普段のトキはまだ苦手だけど、戦の時はこれほど話の早い頼りになる人はいないな。



「ちょっとサク呼んできて。」


「はい!」



その辺にいる兵を捕まえて、サクを呼ぶよう伝えたトキ。




るうにも紹介できるし有り難い!


絶対にるうとサクは気が合うと思うんだよね!





「サクって将軍っぽくないよね。」


「本人も嫌がってたけど、実際あの明るさだし周りの信頼も厚い。何よりアキトにも引けを取らないくらい強いから。せざるを得なかったんだよ。」




そんなに強い子だったのかー。







「あ、トキさーん!呼びましたー?」


「サク来たから打ち合わせするなり好きにして。俺そろそろアキトとレン呼んでくる。」




そう言ってトキは天幕へ向かって行った。




「リンちゃんおはよっす!」


「おはよう。」


「あ、もしかしてルイさんっすか!?」


「……。」



るうは怪訝そうに顔を顰める。




「るう。」


「…あーはいはい。そうです。」


「うわ、マジ格好いいっす!リンちゃんの副将って話聞きました!」


「まーそうです。」



早くもサクの勢いに負けているるうだけど、やっぱり嫌いなタイプではないようで。


打ち解けるのも時間の問題だろうな。




「ルイさん!俺頑張るんでよろしくっす!」


「はいはい、頑張って。」


「光栄っす!」


「そりゃどうも。」




それからもルイさんルイさんと、サクはるうに懐いてしまい。


打合せようにも私の入る隙もない。





「ちょ…、お前いい加減うるせえ。」


「えー!そんなこと言わずに!ルイさんの話聞きたいっす!」


「リンと話せよ。」


「え、ルイさんはリンちゃんが好きなんですよね?」