(一)この世界ごと愛したい





「経緯は聞かないでほしいけど。どちらかと言うと非は私にあるような…?」


「はあ?」


「いや、けどアキトが倒れたからやっぱアキトかな…?」


「意味がわからん。」




ですよね!!


もう忘れてください!!!





「…レンは大丈夫?」


「ああ。」


「それはよかったー。」




夜明けは近い。


明ければ最速で城まで駆け抜けるだけ。






「ここからだね。」


「油断すんなよ。」


「うん。」



エリクももう動き始めていてもおかしくない。


流石にもう到着なんてことはないだろうけど。一体何人引き連れて来るかにもよる。





「それで、るうは何か用だった?」


「アキトの馬鹿が何もしてねえか確認しただけだ。案の定見にきて正解だった。」


「私と結構外で話してたから、天幕戻る頃にはもうクタクタだったみたいだよ?」


「あー。そう言えば崖の上に天女がいるって外が騒がしかったな。」




天女だなんて。


そんなに褒めてもらっても何も出ないのにー。




「アキト軍から借りる二百騎、隊長は将軍らしいよ。」


「お抱え将軍までいんのか。」


「るうと仲良くなれそうな感じの子だった。」


「何だそれ。」