(一)この世界ごと愛したい






アキトお決まりの、あのニヒルな笑みに。


不覚にも魅入ってしまった。






「分かったな?」




私は返事の代わりに、アキトに飛びついた。





「うおっ!?」


「…約束する。」


「わ、分かったから離れろ!?」


「絶対絶対、会いに行くから。」




復讐を遂げ、アレンデールに戻っても。



アキトには必ず会いに行く。







「ありがとう。」


「…ああ。」




そのまま私を抱きしめ返してくれたアキトは、私ごとごろんと横になる。





「…俺はもう疲れた。」


「あ、ごめんね。」



行軍の疲れが溜まってないわけないよね。




「アキトおやすみ。」


「お前も休め!?」


「…うん。」



とりあえず寝たふりでもしないと許してくれそうにないので、ここでは頷くことにした。