あまりの衝撃に声が漏れそうになったのを、ぐっと堪えた私。
「あ、アキトっ…!?」
「あ?」
「どこ行くの?」
「天幕。」
何故ですかー。
私は今日は一晩中崖の上にいたいですー。
「俺の軍を舐めんなよ。お前がこれ以上奮い立たせなくていい。何のために俺がいんだよ。」
「……。」
確かに。
ここを無理に押し通せばアキトに失礼かと思い、私は素直に天幕に連れて行かれることになりました。
「……。」
「…なんだよ!?」
「いや別に。」
特段話すこともないし。
眠たくもない私。
こんなタイミングで天幕にいることなんかほとんど経験がないので。何をしていいか分からない。
「いや、寝ろよ。」
「私は大丈夫。アキトは寝てていいよ。」
「…やっぱ外れクジじゃねえか。」
「え?」
意味がわからないことを呟くアキト。
「どうしろってんだよ。」
「さっきから何言ってるの?」
そんなアキトの顔を覗き込むと、アキトは少し驚いた後、大きな溜め息を吐いた。
えーなにそれ。やな感じ。

