(一)この世界ごと愛したい




アキトの言葉は不思議だ。


私の核心に迫るようなことをサラッと言い当ててしまう。






将軍を続けるなら…か。





「アキトは怖いね。」


「はあ?」


「なんか全部見透かされてるみたいで、怖い。」




きっと、アキトは気付いているんだ。










「将軍には将軍にしか見えねえ景色がある。」


「……。」


「だからこそ思うんだ。」


「アキトっ…!!」




言わないで。



そう思って、アキトの言葉を遮ろうと動いた私の腕を掴んだアキトは。





真っ直ぐに私を見つめて。


逃げずに向き合えと。






そう言わんばかりに力強い目で訴える。
















「お前は戦には向いてねえ。」