「…トキは?」
「さあ?寝てるか作戦考えてるか、どっちかだろうなあ。」
「そっかー。」
アキトは休まなくていいのかなと。
私はチラッとアキトを見るけど、どうにも動きそうにはなく。アキトはこの場に転がって寛いでいる。
「…アキト、下で寝てていいよ?」
「ああ?俺の勝手だろうが。」
それはそうなんだけど。
何のためにここに来たんだろうか。
「お前はもう少し力抜けって。」
「うん?」
「…って言っても聞く奴じゃねえか。」
仰る通りですねー。
こと戦において、私は手の抜き方を知らない。知ろうとも思わない。
「私を休ませようとしないあたり、るうが余計なこと言ったんでしょ。」
「う…。」
「まあ、いいけど。気使わせてごめんね?」
「感心はしねえ。」
そりゃそうだ。
凡ゆる責任を負うべき将が、休むこともせず無理ばっかりするなんて愚の骨頂。
「るうは私をどこまでも尊重する人だけど、ハルにはよく怒られた。」
「鬼人はお前に甘くねえのな?」
「んー。甘くない…というか。ハルは過保護だからね。ハルからすれば、私はいつまでも子供のままなの。」
それが今となっては嬉しいような、切ないような。不思議な感覚なんだけど。
当時は怒られてばっかりで面倒だなと思ってたのに、今は寂しくもある。
「で、子供扱いされたくねえからお前は身を削って頑張るわけか。」
「…言い方棘あるねー。」
「当たり前だ。褒められたもんじゃねえ。お前が本気で将軍続けるならな。」

