クロード将軍らしい教科書通りの野営地。
隙なく、理に適った見事な守備だ。
「お食事中すみません。少し将軍とお話させていただけませんか?」
「姫様!?レン王子まで!?」
守備につく一人の人に声を掛けると、私を見て目を丸くして驚く。
さらにレンもいるのでそれはもう仰け反る勢い。
「ご、ご案内します!!!」
「ありがとうございます。」
クロード将軍の元へ案内してもらって、少しだけ話をすることが出来た。
「姫様、行軍の折は見事な檄でした。」
「とんでもない。寧ろ勝手をしてすみません。」
「姫様にしか出来ない、まさに姿で語る檄。私でさえ熱いものがありました。」
「…恐れ多いです。」
本当この人いい人だなー。
そう言ってもらえると頑張った甲斐あったよー。
「あの、クロード将軍。兵の休息の時間はそんなに奪いませんので少しだけ野営地を回ってもよろしいですか?」
「…あまり無茶をされないで下さい。レン王子も。一番に休まねばならないのはあなた達ですよ?」
「もちろん、レン様に無理はさせません。」
私がそう言うと、クロード将軍は何故か笑っていて。
「頑固で強情なところは父上に似たんですね。」
「…母にも、良く言われます。」
「分かりました。お二人とも決してご無理はなさらないように。」
何とか了承を得られ、私はレンと共に野営地を巡り歩く。

