「リン。」
「ん?」
「レンが一緒に行くって。」
「……なんで?」
るうは休まなきゃならないのは分かる。
けど、レンだって休める時に休んでいてほしい。
「無茶するならドクターストップだ。」
「えー。」
本物のドクターストップかい。
「君の邪魔はしないようにするけど、あまりに度を超えるようなら抱えて戻るよ。」
「…はぁ。別にそんな大したことはしないんだけどなー。」
とりあえずレンもるうも譲りそうになかったので、私は諦めてレンと共に歩き出した。
まず目指すは、クロード軍。
そしてヨーク軍、ノイン軍、そしてアキト軍へ戻ってくる流れで回る予定。
流石にこれだけの人数の戦なので、先頭のアキト軍から最後尾のクロード軍までの道のりは中々遠い。
「本当に全部回るの?」
「そのつもりー。レンは疲れたら戻ってって言いたいけど、一人で帰すのも心配だからあんまり時間かけないようにするね。」
恐らくるうの魂胆だな。
レンがいたら私は早く戻らざるを得ないと、分かってレンに声を掛けたんだろう。
「俺のことは気にしないで。」
「うん、ありがとう。」
そうして歩き続け、ようやく目的地に辿り着いた。

