(一)この世界ごと愛したい




「リン。」


「ん?」


「レンが一緒に行くって。」


「……なんで?」



るうは休まなきゃならないのは分かる。


けど、レンだって休める時に休んでいてほしい。




「無茶するならドクターストップだ。」


「えー。」



本物のドクターストップかい。




「君の邪魔はしないようにするけど、あまりに度を超えるようなら抱えて戻るよ。」


「…はぁ。別にそんな大したことはしないんだけどなー。」




とりあえずレンもるうも譲りそうになかったので、私は諦めてレンと共に歩き出した。



まず目指すは、クロード軍。


そしてヨーク軍、ノイン軍、そしてアキト軍へ戻ってくる流れで回る予定。





流石にこれだけの人数の戦なので、先頭のアキト軍から最後尾のクロード軍までの道のりは中々遠い。




「本当に全部回るの?」


「そのつもりー。レンは疲れたら戻ってって言いたいけど、一人で帰すのも心配だからあんまり時間かけないようにするね。」



恐らくるうの魂胆だな。


レンがいたら私は早く戻らざるを得ないと、分かってレンに声を掛けたんだろう。




「俺のことは気にしないで。」


「うん、ありがとう。」




そうして歩き続け、ようやく目的地に辿り着いた。